使用済み核燃料乾式貯蔵施設を受け入れるな/小中学校式典の集団行動のあり方は見直すべき/八幡浜市議会
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遠藤綾市議
日本共産党の遠藤綾市議は11日、八幡浜市議会で一般質問に立ち、使用済み核燃料最終処分地として永久化される恐れがある乾式貯蔵施設を受け入れず、原発事故が起きる前提で万全の対策を取るよう大城一郎市長に求め、小中学校式典の集団行動を見直し、個性を伸ばす教育を実施するよう提言しました。
遠藤市議は、四国電力が使用済み核燃料を保管する乾式貯蔵施設を2023年度運用開始で伊方原発敷地内に造ると発表したことについて質問。
「使用済み核燃料は持っていき場がない状態であり、伊方原発敷地内への一時保存が、永久化・固定化されるのではと懸念が広がっている」と強調。「乾式貯蔵施設は、3号機をこれからも動かすための担保だ」として、乾式貯蔵施設を受け入れないよう求めました。
市は「固定化されることは想定していない」と述べるにとどまりました。
遠藤市議は、土木学会が「南海トラフ地震の20年間の被害は1410兆円」と推計したと紹介。地震・津波だけでなく、原発事故が同時に起きると被害はさらに膨れ上がるとして、▽損害に対する賠償契約を四電と具体的に結ぶ▽松山に避難した後の移住先の確保▽安定ヨウ素剤の事前配布――などを提案しました。
市は、事故発生前に移住先などを決めることは考えていないとの答弁に終始。ヨウ素剤については、事前配布を県と協議すると答えました。
遠藤市議は、小中学校の入学式や卒業式で児童生徒が入退場などの際に、角を90度に曲がり、手を地面と平行になるまで上げ、長時間お辞儀するなど軍隊的とも思える集団行動をしていると、実演して紹介。「軍隊のような、目上の者に絶対服従のメンタリティになると危惧する。子どもの個性を自由に伸ばす教育へ、指導のあり方を見直すべきではないか」と提案しました。
井上靖市教育長は「儀式的行事は、規律ある集団行動が求められるが、個性は損なわない」と強弁しました。