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加計学園獣医学部誘致問題でシンポジウム開く

2017年08月24日(木)

 

 

加計学園獣医学部誘致をめぐる問題で揺れる地元今治市で、この問題を市民とともに考えようと8月8日に第一回目のシンポジウムが今治市地場産業振興センターで開かれました。


まずはじめに、愛媛県の日本共産党東予地区委員長で現地対策委員会責任者の一色一正氏が問題提起として、獣医学部誘致をめぐる問題を4点に整理して報告しました。

 


① 「国政の私物化」と言われる加計「疑惑」とは?


一色氏は、国家戦略特区を用いて、あらたに獣医学部を開設する大学を加計学園に選定する過程で、文科省から「総理のご意向」などと記された、内閣府等からの圧力をうかがわせる文書等の存在が明らかになり、広域的に獣医学部のない地域で2018年4月の開学を条件にすることで、競合相手であった京都産業大学を事実上断念に追い込む結果になったこと等を紹介。さらに、加計学園の理事長を「腹心の友」と、首相自ら述べる間柄であることから、公正公平な選定ではなく、はじめから加計氏の運営する学園に獣医学部設置を認めるシナリオが描かれていたのではないか―とする重大な疑惑が浮かびあがっていると説明しました。


② そもそも加計学園とは?―私学共済に53億もの負債を抱える赤字経営


一色氏は、加計学園について、その系列大学である千葉県銚子市の千葉科学大学を取り上げて説明。同大学の開学に際し、銚子市は78億円もの負担を強いられ、現在も財政を圧迫していることを紹介。しかも今治市と同様に、建設費の内訳は最後まで、一切明らかにされなかったことを指摘しました。その上で一色氏は「ある週刊誌によると、そもそも加計学園は赤字経営であり、日本私立学校振興共済事業団から約53億円もの借金を抱えている」と述べ、その返済開始が2018年3月であることや同学園の経営する倉敷と岡山の大学の敷地が担保になっていることを示し、「返せなければ2つの大学を取り上げられることになる。加計学園にとって(獣医学部の)来年4月開学は死活問題なのではないか」と強調しました。


③今治市に関わる問題。―明らかにされない192億円の根拠


一色氏は続いて、今治市が3月議会の開会初日、3月3日の市議会で64億円もの負担を、市民に何の説明もなく決めてしまったことにはじまり、施設建設費及び整備費等として計上されている192億円の具体的な根拠も示されておらず、重大な疑義があると指摘。建物全体で148億円とされているが、「坪単価に計算し直すと高すぎる。平準化すれば高く見ても80億程度、ほぼ半額で済むはず」と述べ、「その差額を借金の返済にあてるのではないか?と疑わざるを得ない」と懸念を示しました。


④獣医学部の持つ問題。―危険な病原体を扱う可能性


さらに一色氏は、バイオセーフティーレベル(BSL)3以上を研究対象とすることの意味について説明。対象となる鳥インフルエンザウイルスやの重症急性呼吸器症候群(SARS)のコロナウイルスなどを紹介し、長崎大学でBSL4のエボラ出血熱のウイルスを研究しようとした際、「もし地震が起きて病原体が外に漏れる事態になったら誰が責任をとるのか」と問題になっていることを紹介しました。


最後に一色氏は、現在今治市が情報を非公開にしている点に触れ、「昨年4月2日、市の職員が首相官邸に呼ばれて行った。県の職員も同行している。一体、誰にあったのか?いまや情報公開すらしなくなった。市は市民の持つ疑問に真摯に向き合ってほしい」と結びました。


民進党の福田つよし県議のパネリスト発言

 


福田県議は、昨年の11月5日、今治市長に呼ばれて市役所を訪ねると、6人の県会議員の同席のもと、市長が「獣医学部を覚悟を持って誘致したい」と話したことを紹介。その後、3月3日の今治市議会初日に36億円の土地の無償譲渡と建設費への補助金96億円の債務負担行為を、たった6時間で即決したことに触れ、「今治市の年間の予算総額は800億円。その審議に2週間をかけるのに、100億近い予算をたった6時間で通してしまった」と異常さを強調しました。


さらに福田県議は、96億円のうち、32億円を県が負担することについて、その翌日の4日、県の地域政策課に「県もお金を出すそうですね」と尋ねたところ、「そんな話はされていない」と言われ、その旨を今治市の企画課に伝えると「うちは1円でもいいから出してくれたら」と応えたことを紹介しました。


さらに、「獣医師が足りない」という意見について、県の公務員獣医師は、再任用を含め110人前後おり、「足りないのなら、一杯採用すればいい」と批判。2016年度は、8人の合格者のうち、5人しか採用出来ず、毎年、歩留まりがある状況を記した資料を示しました。


日本共産党の松田澄子市議のパネリスト発言

 


松田市議は、獣医学部を誘致する36億円の土地と64億円もの税金を「心意気」で出すという今治市の主張に驚いたと話し、「その時、大分の別府市や成田市の例を挙げ、地方都市が大学を誘致する際は、土地の無償譲渡と建設費の半額を提供している。今治市もそれに倣っている。県も考えてくれるだろうと言われた」と話しました。


また、松田市議は3月議会で、市民の要望でもある中学卒業までの子どもの医療費完全無料化を求めたが、財政的な理由などで拒否されたことを上げ、「今治市は『お金がない』を理由に、市民の様々な願いに応えようとしないが、私立の一大学には心意気で多額の税金を差し出す。これは大いに疑問だ」と述べました。さらに自身も所属する国家戦略特区特別委員会が、獣医学部設置に関し、「公正公平な審査を求める意見書」を文科省に提出しようとしたことについて、松田市議は「安倍首相に対し、疑惑究明を求める文言が見受けられない」と、唯一反対したことを報告。「いま今治市は、情報を非公開にしているが、間違ったことをしていないなら、堂々と公開すべき」と強調しました。


会場からの発言


獣医師免許を持つ市内の女性は、学部時代の仲間とも「獣医師は足りているよね」と話題になると話し「公務員獣医師が不足するのは、求められる高度な専門性に待遇が見合わないことにある」と話しました。


BSL3に該当するSARSが流行した香港に勤務していた女性は「SARSで香港は壊滅するとまで言われた。厳重な管理が求められる研究室の設計図面さえ明らかにされないのは問題だ。これまでの経緯を見ても、『加計』は信用できない。任せられない」と話しました。


さらに、市内に住む男性は、合併して12年間、市は、人口減少や少子高齢化による財政難を理由に、行財政改革を進めると一貫して主張してきたことに触れ「水道代の値上げなど市民に負担を求めておきながら、なぜ加計に100億近いお金を出すのか。納得できない。獣医学部が出来ると市税の収入がどれだけ増えるのか、市は具体的に示してほしい」と述べました。


参加した女性「信じられないような不誠実な政治のやり方に加えて、危険な病原体を扱う可能性があることも、みんなに知らせたい」と話しました。


第2回は9月6日(水)に開催の予定です。

 

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