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国政が私物化され、ゆがめられた/加計学園獣医学部問題を語る講演会に1200人/前川喜平文部科学省前事務次官が講演/今治市

2018年02月16日(金)

 

 

 

前川氏の講演に聴き入る会場いっぱいの参加者(3日、今治市)

 

安倍首相の友人が理事長の学校法人・加計学園の獣医学部新設疑惑の解明が重要な課題になっている中、前川喜平文部科学省前事務次官を招いた「加計学園獣医学部問題を語る講演会」が3日、今治市の市公会堂で開かれ、会場いっぱいの1200人が参加し、熱気にあふれました。前川氏は、加計疑惑の最大の問題は「獣医学部認可の行政手続きが不公正、不公平、不透明に行われ、国政が私物化され、ゆがめられたことにある」と強調しました。同講演会実行委員会が主催しました。

 

講演する前川喜平氏

 

会場は全席が埋まり、通路にまであふれ、立ったまま聴く人も多数出ました。前川氏が登壇すると、割れるような拍手が送られました。


前川氏は、行政が不公正に行われたと指摘。獣医学部を新たに新設するためには、▽既存の獣医師養成でない構想が具体化する▽ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的需要が明らかになる――などの2015年6月の閣議決定4条件を満たさなければならないが、この検討がまったく行われなかったと強調。


さらに、国家戦略特区に獣医学部を設置するためには、▽国際競争力の強化に役立つ▽今治市が国際経済拠点になる――ことも条件であったが、この問題もまったく検討されなかったと力説しました。


不公平な行政手続きとは、京都産業大学も獣医学部新設を申請する計画であったが、①広域的に獣医学部が存在しない地域に限る②2018年4月に開学する――との告示を17年1月に行い、京都産業大学が申請できなくしたことだと述べました。


不透明さについては、2015年4月2日に今治市の企画課長、課長補佐、県の関係職員、加計学園事務長の3者が首相官邸を訪ね、柳瀬唯夫首相秘書官と重要な会合を行ったが、いまだに何を話し合ったかがまったく明らかにされていないことなどを上げました。


加計学園に獣医学部を新設させるための安倍首相周辺からの働きかけは、①和泉洋人首相補佐官から前川氏に②萩生田光一官房副長官から常盤豊高等教育局長に③藤原豊内閣府審議官から浅野敦行専門教育課長に――の3ルートで行われたと指摘。


「私に対して和泉氏は『総理の口から言えないので私が代わって言う』と言い、萩生田官房副長官には『総理はお尻を切っていた』と告げられるなど、平成30年4月の開設が総理の意向だと繰り返し伝えてきた」と強調。


「総理の介入があったのは明らかで、最初から〝加計ありき〟だった。それを徹底的に隠し、行政をゆがめ、私物化した。私の話は文科省から見たものだ。今治市民の側から見て、市の財政がどうなるか、しっかり現実を見て判断してほしい」と訴えました。

 

市の公債費比率は危険水域

 

 

今治市民ネットワークの奥村悦夫氏は「獣医学部設置にかかわる今治市の取り組みと問題点」について報告。


「今治市は多額の借金を抱え、公債費負担比率が危険水域の20%を超えている。その中で加計学園に132億円もの巨額を投入することはあまりにも危険だ。加計学園建設の設計監理業者は、加計学園の身内とされる業者だ。工事の坪単価150万円は超高額で、設備費も高額だが内容は不明だ。建築費の水増しが疑われる」と述べました。


参加者の質問に、前川氏のほか、日本共産党の松田澄子今治市議、民進党の福田剛県議、今治市民ネットワークの村上治氏、一色一正実行委員(日本共産党現地対策委員会責任者)の5氏が答えました(上写真)。


「獣医学部新設をやめさせることはできないか」との参加者の質問に対して、松田市議は「市の負担は減らすことはできます。多額の市民の税金を一私立大学のみに出すことは問題です。市の活性化にはならず、経済効果も疑問です。市民の税金は市民に還元すべきです」と答えました。

 

納税者として声を上げよう

 

講演を聞いた今治市の男性(80)は「今治市民の意向が市政に反映されているとは思えない。福祉やくらしの予算がカットされている。市の借金も多い。そんななかで加計学園に多額の税金を使うのはひどすぎる。オール与党の市議会を変えるためにリコール運動なども考えるべきだ」と言います。


松山市から来た男性(79)は「安倍内閣は、人をだますのがうまい。国民はだまされてはならない。政治家が一番恐れているのは国民だ。国民が賢くならなければならない。加計問題はまだ終わってはいない」と話しました。


松山市の男性(61)は「加計疑惑の流れがよく分かった。疑惑はまったく解決していない。国の説明責任も果たされていない。本当に安倍内閣は無責任だ。国民は納税者として声を上げるべきだ。活気ある講演会でよかった」と言います。


講演会実行委員会は、今治各界連や9条の会・今治、今治革新懇、日本共産党の松田澄子今治市議、民進党の福田剛県議らで構成する獣医学部誘致問題シンポジウム実行委員会と今治市民ネットワークでつくられました。

 

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